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私たちは燃料油地下タンクに関するお客様のあらゆるニーズに対応して参りました。消防法で要求される法定検査を始め、地下タンクの内部の清掃作業や、もし万が一問題が見つかった場合のリカバリーに関しても長い経験とそれによってつちかわれた十分な技術水準を持っていると自負しています。

地下タンクの検査って?
 地下タンク検査は基本的に非破壊検査です。燃料油地下タンクの定期点検の方法は加圧検査、微加圧検査、微減圧検査などがあります。一定の圧力をかけて時間的な変化を測定します。その結果によってタンク本体や配管に異常がないか判断します。結果によっては2次検査として配管1本1本を検査することもあります。

地下タンクや埋設配管の検査の必要性について 点検方法・報告書について その他の検査方法

地下タンクや埋設配管の検査の必要性
地下タンク本体や埋設配管は、文字通り地下に設置してあるため、目視での点検は不可能です。
設置年数が経過すればするほどタンク並びに埋設配管は、劣化しいつかは腐食等により穴が開きます。設置したその時から劣化(腐食)は進んでいるのです。
 そこで、消防法により地下燃料油タンク等の定期検査を実施する義務が謳われています。地下タンクの中には設置されてから年数の経過したものもあり、法令に定められた検査方法に沿って点検を行うことが必要です。近年これらの地下構造物からの危険物の漏洩事故が多数発生し、社会問題化しつつあります。周辺の環境への深刻な影響や、補償問題などより大きな問題を引き起こすことでもあり、点検やそれによって発見された問題点への対策は、社会的にも近年ますます重大な関心を持ってクローズアップされています。

漏れの点検の法的根拠について 点検範囲について 点検の実施者について

点検方法・報告書について
地下タンク本体や埋設配管の点検の方法や期間については法律や規則などで決められています。点検方法にはガス加圧法、液体加圧法、微加圧法、微減圧法などがあります。また点検結果については報告書を作成し、消防署へ届け出た上で、記録の保存が義務づけられています。

漏れの点検方法の種類について 点検時期について 報告書などの作成・保存について

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漏れの点検の法的根拠
地下タンク等は、規則第62条の5の2に漏れの点検が定められ、点検方法については告示により、その内容が決められています。
規則 第62条の5の2 第63条の5の3 第62条の5の2
告示 第71条第1項 第71条の2 第71条2項
点検対象 地下埋設タンク等 地下埋設配管 二重殻タンクの
検知層
告示で定められた
点検方法

・ガス加圧法
・液体加圧法
・微加圧法
・微減圧法
・ガス加圧法
・液体加圧法
・微加圧法
・微減圧法
ガス加圧法
39号通知の「告示で
定められた点検方法と
同等の方法」
・直説法
・危険物の量測定法
による方法
・相関式漏洩探知機
による方法
・エアー測定法など

点検範囲

点検の範囲は以下の通りです。

・製造所及び一般取扱所の内、危険物を扱う地下タンク
・地下タンク貯蔵所
・給油取扱所の地下に埋設されている専用タンク又は廃油タンク
・地下埋設配管など


点検の実施者
定期点検は、規則第62条6で定期点検に実施者についての定めがあり、特に漏れの点検を実施する者は知識および技能を有する者が行わなければならないとされています。

 地下タンク等の検査を行うに当たっては、公的な認定を受けた業者であること、高度な技術とタンクの周辺機器への理解を有することなどが必要ですが、加えて、なによりも安全を優先して仕事をしてきたという自負が私たちにはあります。
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漏れの点検方法の種類
・ガス加圧法 (図表示)
  
ガス加圧法はタンクの中の危険物を全て抜き取り、気体(窒素)を加圧して圧力の時間による変化を計測し判定します。ガス加圧法は地下水位が高い場合でも用いることができ、漏洩箇所に固着した異物を高い圧力によって除去できるという利点がある反面、危険物の完全な撤去が前提となるので多少手間のかかる方法といえます。

・液体加圧法 (図表示)
  タンク内の危険物を完全に撤去し、その後水を投入し、水加圧ポンプで加圧します。その後の圧力変化を計測し、漏れの判定を行います。ガス加圧法と同じく、地下水位が高い場所でも使うことができ、他の検査方法でどうしても異常箇所が判別しない場合に用います。

・微加圧法 (図表示)
  燃料油を貯蔵したままの状態で、もれの検査ができる方法で、窒素ガスを大気圧の2%程度の微圧力で加圧しながら、タンク内の気相部に充填し、その後の圧力の変化を見ます。地下水位が高い場合は、水が漏洩部分をシールするので使えません。

・微減圧法
  微加圧法と同じように燃料油をある程度の量まで貯蔵したまま検査できる方法です。もし危険物の漏れがあった場合、漏れのスピードを加速させないというメリットがあります。また場合によっては大変感度の高い検査法です。

・直接法
 上記の方法と組み合わせて使われる検査法です。地下タンクの周辺に埋められている検知管の内部のガス濃度を検査し、漏れを直接感知する方法です。また検知管の中にタールなどの浸潤がないか確認します。

一般的な地下タンク設備モデルの表示

点検時期
・地下タンクや埋設配管を対象とする場合、点検の時期は原則として1年に1回以上と定められています

報告書などの作成・保存
・定期点検記録は次に掲げる事項を記載しなければなりません。
 1.施設の名称
 2.点検の方法、点検結果
 3.点検年月日
 4.点検を行った有資格者、ならびに立ち会い者の氏名 

そしてこれらの点検記録は最低3年の保存が義務づけらています。

 当社では報告書の作成、提出に関してお客様に代行して行います。点検したデータに関してはコンピュータに入力しデータベース化して保存しており、検査などの法的対応が必要なときには、即座にお客様のお役に立つよう日頃より心がけております。
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一般的な地下タンク設備モデル
上の図はあくまでもモデル図であり、個別の複雑な構造を持っている場合も多いようです。ガソリンスタンドなどで多いSFタンクなどの二重殻タンクは、検知層だけを別に検査できますが、この例では、一般貯蔵所に多いスチールタンクをモデルにしています。

ガス加圧法
ガス加圧を行う際には、タンクに入っている危険物を全量取り去り不活性の窒素ガスを加圧しながら充填します。検査の前に、その日の気温や天気など環境データを収集し、検査中に天候などの大きな変化に見舞われたときは、検査を延期するなどの処置をとります。試験圧力は20KPaですが、地下水位が高い場合は水圧でシールされてしまいますので、それに応じて高い圧力を設定します。
(図中、で示された部分は密閉具並びにエア配管を示します)

液体加圧法
水加圧検査はタンクの中の危険物を全て取り去り、配管も含めて空間には水を充填します。その上で水加圧を行い、圧力の時間変化を測定します。当然ながら各密閉具はこの圧力に耐える構造、強度でなくてはいけません。注油管などの横引配管に、逆こう配があれば、水は入りにくいので、注意しなければなりません。

微加圧法
微加圧、微減圧法は地下タンクに油を入れたまま検査する方法で最も一般的な方法です。微減圧検査の場合、7割以下の量にして漏れの検査を行います。図中の注油管や吸入管のように先端が液中に入り込んでいる場合は、それらを必ず接続して、配管の内部を同じ気圧に保たれるようにしないといけません。めったにない例ですが、微加圧・微減圧検査は地下水位が高い場合はもれを検知できないことがあります。
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